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2015.05.20 45日間の旅日記

41日目 徳島と香川の境界をまたぐ

         
2015年5月20日 41日目 晴れ
参拝札所
66番(雲辺寺)→67番(大興寺)→68番(神恵院)→69番(観音寺)
歩数
51,580歩
距離
33.52km
宿泊
一富士旅館

朝、朝食を予約していないので他のお遍路さんより早く出発する。

玄関を出る時にご主人が、とても丁寧に見送ってくれた。朝の早い時間で朝食の支度もあるのに、有り難い。愛されるお人柄だと思う。

宿の玄関を出てすぐ横に、遍路さん用の掲示板がありチョークでメッセージを書き込める。

この宿を紹介してくれたWさん夫婦に向けて、旅の祈願とお礼を綴った。Wさん夫婦は県単位の区切り打ちなので、このメッセージを見てくれたか分からないが、伝わるといいな。

昨日、ご主人が案内してくれたのとプラス、さすが徳島県。案内表示がとても丁寧で道に迷うことは無かった。

↓T字路もこんな手作り案内が。優しい。

山道に入る。雲辺寺は名前の通り、山の上にあるので坂道が続く。

お遍路仲間さんも多く見かける。区切り打ちでここから始める人もきっと多いのだろう。

山道は階段も多々あり、久しぶりの山登り。

↓四国文化を大切にしているのを感じる。旅の始まりの徳島県の優しさを思い出しほっこりする。

さて、まだまだ登ります。

ようやく、ひらけた場所に出る。

宿を出て二時間半、雲辺寺が見えてきた。

入口には、協力費の案内が。山の上のお寺なので車の方への道路整備が大変なのだろう。

境内は広くて立派だった。

参拝客も沢山いる。

こんなに賑わっているのは久しぶりだ。参拝を終えて、寺院を出る。

すると、なんとYさんと三度目の遭遇。「あ!」とお互いに気づいて、帰りの道は一緒に歩くことにした。Yさんは車なので、麓までご一緒することにした。

このお寺は山の上。高いところで眺めが良い。

ここは、徳島と香川の境界線。

境界ラインがあり、センターマンYさんをパシャリ。

参拝を終えて、山を下ります。

下りる途中に沢山の石像が。三十三間堂じゃないけれど、似た顔がありそう。

これがまた、真面目な顔がないんだな。

まるで現代アートのようでした。面白い。

降りる時は下り道。Yさんのペースが速くて健脚に驚く。頑張って後ろについていきます。

なんでこんなに速いのか。聞けば昔からスポーツをやっていたらしく、↓この表紙は若かりし頃のYさん家族とのこと。す、すごい。

車のYさんとは次の札所でまた落ち合うことを約束し、私は歩いて大興寺に向かう。

平坦で歩きやすいアスファルト道。天気が良い中、「青空屋」という風景とベストマッチした民宿を発見↑。

Yさんを待たせているけれど、自分のペースで歩きます。焦りは禁物です。

ようやく、到着。入り口でYさんと合流し境内に入る。

階段を登る。

境内にもお遍路さんが多く行き交っていた。

Yさんと一緒にお経を唱える。誰かと一緒なのは、気恥ずかしくてなかなか慣れない。

またまた、Yさんと別れ、次の札所に向かいます。

景色は一変し、建物が増えてきた。

すっかり街の中。

広い道に出る。交通量も多く、観光客も多い。

日差しが強くて日陰がないのが辛い。長い国道沿いの歩道を歩く。

↑街の中でもお遍路道の案内があるので、有り難いです。

そして、今日最後の札所観音寺に到着。Yさんも笑顔で迎えてくれた。

観光スポットで、今日の札所の中でも一番人が多い。とても賑わっていた。

↓そして大師堂。珍しい…白いコンクリート塀の建物だ。

この頃には、ソラでお経を唱えられるようになっている。Yさんと一緒にお経を唱えると堂内に声が反響してカラオケで歌っているような高揚感があった。

この日まで知らなかったが、近くに有名な観光スポット「銭形砂絵」があるとのこと。

せっかくなので、丘を登って行くことに。

↓看板の先。遠くに見える白い砂。

おお、銭の形!

良い撮影スポット。Yさんと一緒に記念撮影をする。

ご利益ありそうなので、「お金ちょーだい」ポーズでパシャリ(笑)

さてさて。何日もご一緒させていただいたYさんとは、本当にここで最後です。またばったり会ってしまいそうだが、きっと最後です。

お世話になりました。

お遍路が終わったら、西で一生に一度は行きたかった厳島神社と姫路城に寄って群馬に戻ると話すと、姫路に住むYさんが観光案内してくれるという。

お遍路の旅もあとわずか。旅の終わりに連絡すると約束し、お別れをした。

今日の宿は、七十番札所 本山寺の目の前(↑)にある一富士旅館。

本山寺は明日の朝に参拝し、今日は宿に入ります。

民宿は落ち着いた木造宅。中にはいつしかお会いした同世代の女性が泊まっていた。数日前にお会いした時にはいなかった、お母様がご一緒だった。

ご一緒の食事でお話すると、女性はIさん。鎌倉で庭師をやっているらしい。そのため、仕事で歩きやすい足袋でお遍路をしているという。

お母様は、娘さんが心配で旅の終わりだけ一緒に歩くため、最近四国入りしたらしい。親子で歩くなんて、素敵だと思う。うちの両親は運動嫌いで、お遍路なんて絶対やらないだろうな。。

楽しくお話しながら、食事をした。ついビールもいただいてしまう。

今日はYさんと一緒にまわり、一人旅とは違う感覚を経験できた。

にぎやかな一日だった。

本日の宿

一富士旅館
オススメ度 ★★★☆☆
料金 二食付き 7,000円(ビール代を含む)
部屋の広さ 和室8畳
浴衣 部屋鍵
洗濯機(無料) 乾燥機
洗濯洗剤 ドライヤー
テレビ ハンドタオル
バスタオル 石鹸
シャンプー リンス
その他 七十番札所 本山寺の目の前。お風呂が綺麗で広めだった。近くに同じ名前の旅館があるので予約時は注意。

本日の出費

宿泊費(二食付き+ビール代を含む)
7,000円
缶ジュース
130円
ペットボトル
140円
計 7,270円