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2015.05.09 45日間の旅日記

30日目 大人になって怒られると辛いよね

         
2015年5月9日 30日目 雨のち晴れ
参拝札所
なし
歩数
55,185歩
距離
37.5km
宿泊
民宿シャロン

朝から雨。今日は昨日と違い、札所もない。

きっと中だるみが出ていたのだろう。今日は失敗の日です。

札所は無いが、今日は距離が長い。

黙々と歩みを進める。

雨が降っているせいか、肌寒い。

小雨なので、止むと良いが、、。

しばらく大通りではないのどかな道をゆく。

人がいない。本当にのどか。

休憩所があったので中に入った。

小学生の似顔絵と川柳が飾られている。

6年生の卒業製作だろうか。私も、みんなの似顔絵の壁画を作った記憶がある。

この地域も過疎化が進んでいるのか。飾られている数は少ない。うちのど田舎も学年12人。どんどん合併が進んでいる。親近感がわいて応援した。

一休みして再出発する。雨はかなり小雨になった。

看板通りに進むと、山道へ。

大洲藩の跡地があった。興味があるが、泣く泣く素通りする。

さらに山道へ。

林の中に入ると、霧に纏われていた。

日差しと霧が神秘的な雰囲気を醸し出す。

綺麗だな、とうっとりと進む。人も居ないのでとても静かだった。

しばらく行くと、人工物がちらほら見えてきた。

鳥坂トンネルがあるらしい。

坂を下っていく。

アスファルトの道に出た。国道が下に見える。

景色は一変し、車通りが多くなる。

道の駅ならぬ「町の駅」という雰囲気の良い飲食店を発見した。何軒かお店が連なっている広場のような場所だ。

その中の定食屋に入ってお昼をとることにした。

おお、しっかりとしたお昼ごはん、久しぶりです。

お腹が空いていたのでがっつりカツ定食を注文した。

お店を出てしばらく行く。この辺りは風情のある町並みが多い。

そう思っていたら「大洲城」の看板が。なるほど!城下町だったのか。

川を挟んだ向こう側に見える大洲城。↓

寄りたい…でも寄っている時間を今日は設けていない。

外観を遠目で見ながら、お城を後にした。

お店の数が増える。町並みの中、お遍路さんは少ないので、久しぶりに多くの視線をあびた。

夕方になるに連れ、空は晴れて気温も高くなった。青空が見える。

日差しが強く、暑い。

朝との気温差に体調を崩しそうになる。

しかし、この辺りはのどかで風景が美しい。機会があれば大洲城目的で立ち寄りたい場所だ。

しばらく民家が続く。途中で石のアートをしているオジサンに声をかけられる。

テレビにも2回出ていると自慢され、見においでと言われる。

作品の写真を見たが、私は美大卒だが彫刻や造形には全く興味がない。この辺りに滞在するのも今日だけで時間もない。なかなか世間話から開放してくれないオジサンに丁重にお断りして、その場を去った。

昭和を感じる町並み。

民家が多く、宿泊場所が見つかりにくかったがなんとか到着。

本日のお宿、民宿シャロン。↓

この民宿は前日にAさんも泊まっている。一階が洋食レストランになっているという。

レストランに入ると、オーナーらしき主人と女将さん。若い女性がいた。お嫁さんか娘さんだろうか?女性が二階の部屋まで案内してくれた。

部屋はレトロでとても良かった。宿泊客は私だけだった。

素泊まりだが食事は1階のレストランを利用できるのでとても便利。

部屋や風呂の案内中にレストランの話はしたがこの時点で「夕食は1階のレストランを利用する」とははっきり約束しなかった。だが、それが誤解を生んだ。

この日、お風呂に入る前に、生理痛が襲った。月イチのものが来てしまった。

薬を飲めば大丈夫だろうと、リュックを漁るが、なんと薬切れ。

この時点で動くのは億劫だったが、痛みで眠れないだろうと、近くに薬局がないか検索した。

歩くとやや遠いが、ロキソニンを求めて、お風呂に入った後に宿を出た。

すでに、食欲もなく1時間ほど前まではレストランを利用するつもりだったが「約束はしてないし」ということで、薬局に向かった。

歩いて15分ほどの場所に薬局があったが、薬剤師がおらずロキソニンは無い。もう少し先にも薬局があるので更に歩く。薬局をはしごしたがそこにもロキソニンは無かった。仕方なく即効性のあるものをお店の人に聞き、薬を購入した。

何も食べないで飲むのも駄目だと思い、野菜ジュースを買う。

すでに限界を超えていたので宿に戻る頃には痛みで布団にバタンキューした。

薬を飲んで、一休みしていたら玄関の音とともに女将さんの大声が。

「お客さん!!!なんで下に来ないの!レストランをずっと来るまで開けてたんですけど!」

女将さんの言葉にびっくりするが、体調が悪すぎて布団から出られない。

行く、とは言っていない。

だが、宿泊客の多くが1階のレストランを利用する流れなのだろう。

女将さんはかなりご立腹で部屋に怒鳴り込みに来た。

すごく怒られた。

体調が悪くて…という言葉も聞いてくれないほど、怒られた。

聞けば、レストランを利用する時に宿泊の料金も払う仕組みらしい。

そんなことは聞いていなかったが、明日の朝はお遍路にあわせて起きていない!今支払え!と怒鳴られ、財布を取り出し宿泊料金を払う。

もしかして、タダ泊まりを疑われたのかもしれない。そんな気は全くなかったが、もう体調の悪さと、いい大人がコテンパンに怒られたのと、疲労とで「すみません」を何度も繰り返すだけだった。

この間、私は布団を一歩も出られず、お金を受け取った女将さんは嵐のように去っていった。

怖い…。

来たときは優しかっただけに、ショックが拭えなかったが、とにかく生理痛の方が酷かったので、そもままご飯も食べずに、シクシク眠りについた。

本日の宿

民宿シャロン
オススメ度 ★☆☆☆☆
料金 素泊まり 4,500円
部屋の広さ 和室4畳
浴衣 部屋鍵
洗濯(500円) 乾燥機(洗濯と一緒に依頼制)
洗濯洗剤 ドライヤー
テレビ ハンドタオル
バスタオル 石鹸orボディーソープ
シャンプー リンス
その他 レトロで綺麗。500円で洗濯をしてくれる。ポットがありコーヒーは自由に飲める。1階は洋食レストラン。かなり怒られたので評価星1つだが普通に泊まれば良い宿です。

本日の出費

宿泊費(素泊まり)
4,500円
洗濯代
500円
昼食
950円
薬局1
1,751円
薬局2
778円
計 8,479円