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2015.05.11 45日間の旅日記

32日目 一番好きな札所 岩屋寺

         
2015年5月11日 32日目 晴れ夕方から曇り
参拝札所
44番(大寶寺)→45番(岩屋寺)
歩数
49,546歩
距離
31.74km
宿泊
いやしの宿八丁坂

この日の朝、夕食にお酒を我慢したのに、他の人より宿泊費を多く払って不満。

不満だが、お金を払ったからには女将さんに送迎してもらう。

↑昨日歩いた三嶋神社まで送迎してもらった。

さあ、今日はここからお遍路出発となる。

今日は、3つの峠を超える難所の日だ。

早速、山道に入ることに。

↓途中、倒木が道を塞いでいた。平坦な道だから良かったが、坂道だとかなり危険だ。

アスファルトの道に出る。ひとつ峠を超えたのかな?

しばらく国道が続く。車も人通りも少ない。

再び、山道の予感。

途中、やぎがいてびっくりした。のどかな場所だ。

さて、再びがっつりと峠道。頑張って登ります。

↓途中の看板を読みながら歩く。

山道を上ったり下ったり。

天気に恵まれたので、自然の中を歩くのは気持ちいい。

この先の札所はお遍路道が往復する場所があり、順番が前後する歩き方もある。

しかし、往復してでも順打ちで行くことにした。まずは大寶寺に向かう。

峠を越え、なだらかな道に出た。

今日は距離が長いので、休憩を挟まずにとにかく歩く。

登りが終わり、しばらく下り道が続く。

寺院のある風景になってきた。札所はもうすぐだ。

10時前に大寶寺に到着。歴史を感じる立派な木造造り。

階段を上って境内へ。

緑に囲まれて、いいお寺だった。

お遍路さんも多く見かける。やっぱり札所が近いとお仲間が多い。

参拝を終え、さあ次は岩屋寺へ。

再び峠道。3つ目の難関だ。

↓道標が傾いている。先程の倒木といい、この辺りは天気によっては気をつけた方が良いと思う。

上って下って気づいた。

↓なるほど、トンネルの上を歩いていたんですね。車のお遍路さんはきっとトンネルくぐればすぐなのかしら。

この辺りで、送迎で先を歩いていたはずなのに、昨日一緒に宿泊したKさんとSさんに追い抜かれる。後ろにいたはずなのに。二人が速いわけではなく私が遅いのだ。

いや、しかし二人は区切り打ち。通し打ちの私とは旅の疲れが違う。と心の中で言い訳する。

民家が見えてきた。峠越え終了!アスファルト道を進む。この辺りは道がなかなかに分かりづらく、初めて人に道を聞いてしまった。丁寧に教えていただきありがとうございます。

↓迷いながらも、今日の宿「いやしの宿八丁坂」に到着。

ここは、この先の岩屋寺の往復道沿いにあるため、入り口のロッカーに荷物を置いておけるのだ。

とてもありがたいサービス。

先にチェックインを済ませ、身軽にしたあとに岩屋寺に向かった。

岩屋寺までは、車が通れる国道と並行に遍路道がある。どちらからも行けるが、もちろん遍路道を行く。

さほど起伏はない。野道山道が続く。川に沿った道で透き通った水を眺めながら歩く。

山道だが、看板がしっかりしている。少し不思議だったが、岩屋寺に着いて納得した。このお寺は素晴らしい。お遍路に関係なくもう一度行きたい。

お遍路道から行くと、岩屋寺の裏門から入ることになる。

寺院っぽい雰囲気が。もうすぐ到着。

「岩屋」という名前の通り、岩に囲まれている。とても迫力のある場所だ。

↑門に鍵がかかっていたが、この岩の間は上に登れるよう。自然の造形物に感嘆する。

↓見えてきた、裏門。

なんだか、とても広いぞ。

境内は、岩と木造の建物が共存して、とても趣のある造りだった。

広い!

そして岩の上に登れるはしごがかかっている。

↓上からの景色。高所恐怖症の方には足がすくむだろう。

↓先に行っていたKさんとSさんにもここで合流。みんなでキャッキャ楽しんだ。

↓山の中にあるので自然に配慮された「バイオのトイレ」。中は新しく綺麗なトイレだった。

お寺の方に御朱印をいただく際、バナナをもらう。バナナが食べられないが、以前お接待を断り後悔したので有り難く頂いた。しかし、ここで親しくなった男性にさりげなく譲渡した。すぐに食べてくれたが、後から聞いたらその男性もバナナはそんなに好きではなかったという。その節は申し訳ありませんでした。

さて、帰りは正門から出る。

普段と逆ルートで申し訳ないと思いながらも正門に向かう。しかし、岩屋寺は正門入り口までの距離が長い。

そして、広い境内には沢山の観音像やお地蔵さんが。

道も整備されて綺麗だが、正門まったく見えません。

反対側から来たので、ずっと下り道だが、正門からこれから本堂に向かうお客さんと行き交い「あとどれくらい?」と何度か声をかけられる。息も絶え絶えお疲れ模様。坂道なので辛そうだ。

↓階段も続く。車で参拝する方は、この階段から始まるので足腰覚悟して参拝してほしい。

やっと正門に到着。ここまで約10分。下り坂でこの時間なので、上りは本当に大変そう。しかし行く価値のある良いお寺です。

駐車場までの間に露店っぽいものがある。野菜や飲み物が売っていた。懐かしい雰囲気に情緒を感じる。

下った先には舞踊ができそうな建物が。お祭りなどで使われるのかしら。

帰りは、行きと違う道で帰ることにした。

川沿いの道が長々と続く。

夏は絶対気持ち良いと思う。この日は気温的にやや肌寒かった。

↓整備されていたが、途中で行き止まりだった。

しかたなく、アスファルトの道で宿に向かう。

車通りがあり、歩道はあまり整備されていないので、山道よりグッタリ疲れてしまった。

ようやく宿に到着。チェックインは済ませていたので部屋にすんなり案内される。アパートのように区分けされた部屋で綺麗。

部屋には、いちご大福が。お茶菓子があるなんて、意外だったのでとても嬉しかった。美味しくいただきました。

先に到着していたKさんとSさんにお会いする。

この宿のお風呂は入れ替え制ではなく(大とは言いづらい)共同浴場で、顔見知りなだけにテレテレと一緒にお風呂に入った。

これもいい思い出になった。

夕食の時間。実は今日はSさんの誕生日だという。

旅の最中で誕生日を迎えるなんて、おめでたい!みんなでお祝いした。

私は、20代最後の旅としてお遍路を決めたので、この度が終わってすぐに誕生日を迎える。

女性は年をとるほどマイナスイメージがあるが、笑い皺のあるしわくちゃのおばあちゃんになりたいと思っている。

外見ではなく内面で綺麗に年を重ねていきたい。

本日の宿

いやしの宿八丁坂
オススメ度 ★★★★★
料金 夕食のみ 6,000円
部屋の広さ 和室6畳
浴衣 部屋鍵
洗濯機(無料) 乾燥機(無料)
洗濯洗剤 ドライヤー
テレビ ハンドタオル
バスタオル ボディーソープ
シャンプー リンスインシャンプー
その他 金庫付き。ロッカー無料で荷物を置いて岩屋寺に行ける。接客丁寧。イチゴ大福のサービスがあった。

本日の出費

宿泊費(夕食のみ)
6,000円
飲み物
160円
計 6,160円