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2015.04.29 45日間の旅日記

20日目 添蚯蚓(そえみみず)遍路道

         
2015年4月29日 20日目 小雨のち晴れ
参拝札所
37番(岩本寺)
歩数
46,037歩
距離
28.9km
宿泊
まるか旅館

20日目を迎える。

毎日5時起きなのが少し疲れてきた。中だるみだろうか。

休日は20時間余裕で寝られる私は、正直お昼までグダグダ寝ていたい。

きっと修行が足りないのだろう。

気合を入れて出発する。

山と海に囲まれた土地。山の近さが地元の風景と似ている。

この日もトンネルが多い。狭い歩道を歩く。

まだ7時。早朝なので、車通りは少ない。

広めの駐車場があったので、一休み。

昨日お接待でいただいたパンを朝ごはんに食べる。

ごちそうさまです。

しばらく歩くと、みかん売り場の前で男性の方に声を掛けられる。

お接待でみかんを5つもいただいた。

有り難い。

しかし、昨日もお接待でみかんをいただき、リュックの中はみかんでいっぱいになる。この地域のみかんは夏みかんかはっさくか。皮が厚めで大きい。

一人で食べきれないお接待は、お遍路道のお地蔵さんや、お寺に行った際にお供えすることにしている。

今日は札所があるので、そこにいくつかお供えしようと思う。

天気はグズグズ。

小雨が降ったり止んだりしている。

長い田舎道。

お遍路さんどころか、人がいない。

しかし、道はずっと平坦で歩きやすい。

歩道は狭いが車通りはそれほどない。

民家の横にもお遍路の道標。↓

↓分かれ道も道標があるので、地図を取り出さなくても歩ける。助かります。

休憩所があったので、一休みさせていただく。

お遍路MAPがあった。

この先は添蚯蚓(そえみみず)お遍路道という昔のお遍路道がある。

正直、そえみみず遍路道を通らず一般道(国道、トンネル)を歩くことは可能だ。

だが、せっかくなので、昔の遍路道を通ってみる。

↓ここが、そえみみずお遍路道入り口。国道の脇を沿うように上っていく。

早くも後悔。

山道は、今までもあったが、この道を通るお遍路さんは少なくなっているのだろう。

これはお遍路さんによって道が固められていない山道だ。

しばらく行くと整備された階段が。

下るのか?

と思いきや、今度は上る。

そしてまた下る。

なるほど。道路に造られたトンネルの上を歩く、という感じ。

山を丸く覆うように道が出来ている。

階段は200段ほど。なかなかキツイ。

階段以外は、山道。

かろうじてある道標のお陰で、迷わずに済んだ。

↓分かりにくいのだろう。沢山の道標。人が歩いた形跡も薄いので、本当に遭難しそうで危ない。

み、道なのか、ここは。

虫の多い季節は勇気のいる茂みをかき分けて先に進む。

山から出られた!

砂利道が嬉しいと感じるほど、木々で茂った道だった。

お遍路道は、先人の方々によって歩き固められ、今でも残っているのがよく分かった。

そえみみずお遍路道も、今後歩く人が少なくなるほど、道は薄れていき、木々は生い茂り、やがて道すら消えていくのかもしれない。

お遍路文化が1200年のお遍路道を守っているのだと感嘆した。

それが分かっただけでも良い経験だと思おう。

この先、岩本寺の道標。

国道に出て、先へ進む。

しばらく行くと、ラーメン屋を発見。

周りを見ても飲食店はここにしか無い。

駐車場には大型トラックが沢山停まっており、運送のおじちゃん御用達のラーメン屋のようだ。

↓餃子を注文。

ラーメンは可もなく不可もなく。

大衆食堂なので、女性は私一人だったが、一人で牛丼屋に行ける私は全く気にすること無く久しぶりのラーメンをいただく。

ごちそうさま。

美味しゅうございました。

身体が温まり、また歩きだす。

↓河川には4匹の亀が密集していた。

亀は一般的なのか?公共の公園以外では私は初めて見た。

この写真以外にも沢山亀、亀、亀。

お祭りで取ったミドリガメを誰か放し飼いしてるんじゃないか、というくらい自然に亀がいる。

国道はまっすぐ、まだまだ続く。

「四万十」という名称をよく見かけるようになった。

この辺りが有名な四万十川の近くなのかしら。

そしてまたトンネル。トンネルは苦手だ。

早く抜けたくて早足で歩く。

しばらく行くと民家が増えてきた。

商店街のようなものもチラホラ。

ようやく、37番札所、岩本寺に到着した。

お店を挟んで入り口がある。


庭が整備されたお寺。

立派な木の横に、休憩のベンチがあったので、参拝後しばらく休む。

GWも近いので、休みながら宿も取った。

この先しばらく札所の無い宿と宿の寂しい道だ。

岩本寺から徒歩10分くらいに今日の宿「まるか旅館」があった。

マスの目のような平行線の通りがいくつもあり、場所が分かりにくく迷ってしまった。

宿に名前が大きく掲げてありよかった。

夕食は食堂で。↓卵料理がとても美味しい。

部屋に戻ってこの先の遍路道の地図で下調べする。

数日後の足摺岬。

この有名観光スポットとGWが重なるのを、この時の私は楽観視していたのだった。

本日の宿

まるか旅館
オススメ度 ★★★☆☆
料金 夕食のみ 6,000円
部屋の広さ 和室5~6畳
浴衣 部屋鍵(内鍵)
洗濯機(無料) 乾燥機
洗濯洗剤 ドライヤー
テレビ ハンドタオル
バスタオル 石鹸
シャンプー リンス
その他 お風呂1つ交代制。

本日の出費

宿泊費(夕食のみ)
6,000円
薬局
1,696円
昼食(ラーメン)
1,170円
非常食
216円
計 9,082円