2015.05.04 45日間の旅日記
- 2015年5月4日 25日目 雨のち晴れ
- 参拝札所
- なし
- 歩数
- 45,937歩
- 距離
- 31.6km
- 宿泊
- 旅館ひらた荘
2泊お世話になったロッジカメリアさん。
お別れの挨拶までご夫婦で丁寧に見送ってくださった。
出会いに感謝しならが宿をあとにする。
朝から雨。
だが小雨なので、旅慣れてきた私は気にせず歩く。
今日の遍路道は2つに分かれる。
カメリアさんのご主人オススメの林道を歩くことにした。
林道の遍路道は、川沿い。
途中、いい名前と悪い名前が合体した橋に出会う。
はたしてこの川に蛍がいるのかいないのか。
橋を渡ると木々が生い茂る道に入った。
林道というので山道を想像していたが、車が1台通れるくらいのアスファルト道がずっと続いていた。
車が通ると狭いが、車通りはほぼ無い。
ひたすら歩いているのも退屈なので、アニメ動画(銀魂)を見ながら進むことに。
誰もいないと思ってイヤホン無しで観ていたら、後ろから気配が。
後ろには、お遍路さん。
若い女性が歩いている。
しまった。
恥ずかしい。
急いで動画を消して素知らぬ顔で歩いた。
途中突然、川から釣り道具を持った男性が現れる。
なにやら籠の中にはヌルヌルしたものが。
見せていただくと鰻だった。
この辺りは天然うなぎが有名らしく、この川で捕れるらしい。
高級な食材が川で捕れるなんて素晴らしい。
そういえば、数日後に宿泊する三好旅館では、予約時に「うなぎは食べれるか?」と聞かれた。遍路期間中、夕食の好みを聞かれたのはここだけだ。
私は正直鰻が苦手だったので素直に答えると、違う料理に変えてくれると言ってくれた。うなぎが好きな方はこの辺りの旅館で食べれると思う。ぜひ堪能してほしい。
しばらく進むとお遍路さんの休憩所があった。
お遍路情報や、軽食が置いてある。
カップラーメンにお湯まである。
休憩所を管理している(らしい)男性がおり、休憩がてら色々お話をした。
休憩所には先程いた可愛い女性。
20代くらいのモデルのような女の子だった。
Tさんは区切り打ちで数日歩いてまた帰省するらしい。私と違い元気なのはそのせいか。区切り打ちは短期集中なので、楽しんで歩いている方が多い印象。しかし何度も四国を往復しなければいけないので費用はかかるらしい。
Tさんは御朱印帳ではなく掛け軸を持って歩いていた。
私もぜひ二回目のお遍路があれば掛け軸に御朱印をいただきたいと思っている。
御朱印は主に三種類。
・御朱印帳
・白衣
・掛け軸
だ。
八十八ヶ所の御朱印の入った白衣は、自分の葬儀に白装束として着させるらしい。
掛け軸も家の神棚に飾り家宝にするという。
ただし、Tさん曰く御朱印帳と違いリュックの中に収まらない。その為、歩く時の持ち運びと雨の日が大変とのこと。あと盗難が多いらしい。
88箇所の御朱印が入った掛け軸は、かなり高額で売れるので旅の終わりに盗難が多発しているとか。宿泊(就寝)中に盗まれた方もいるらしい。
Tさんも寝る時は肌見放さず持っているとのこと。
話を聞けば聞くほど、掛け軸の納経はかなりの覚悟が必要だと思った。
休憩中に「絶対泊まってはいけないお遍路宿」というのも聞いた。
なぜ泊まってはいけないのかは、お遍路さんの中ではかなり口コミが広まっているので、旅すがら情報を集めてほしい。
私が得た怖い情報はこちら。
□強姦事件があった。
□旅館が汚い。(虫はもちろん、猫の死骸もあったとか)
□食事がスーパーの惣菜。
・・・などなど。特に最初の理由は女性は特に情報を集めて気をつけてほしい。私がこのサイトの宿情報に鍵の有無を記載しているのはその理由からだ。
とはいえ、宿泊もせず非難するのは営業妨害になるので、名前は挙げないが今日の道沿いにそのトップ3の民宿がある。
見た目から本当に泊まれるのか不安になるほどの隙間風のありそうな外観。
いやいや、営業妨害になるので言いませんが。。。
口コミって大事だと思う。
休憩が終わるとしばらく、Tさんと歩くことに。
若い子(実際年は聞いていないが)と歩くのは、緊張してしまう。
しかも数時間の旅路なので会話が続くわけもなく、かなり挙動不審だったと思う。
道は林道を終え、ダムも見える景色の良い場所に出る。
日陰がなくなり、かなり暑い。
Tさんは女子力が高く、日焼け止め対策はばっちりだった。顔にも沢山塗る。
え、そのまま塗れるってことは、それスッピンですか。
肌が綺麗すぎてスッピンに見えなかった。
スマホの写真を見せてもらったが、地元の観光のミスなんちゃら的な、着物の写真をみせてもらった。
なるほど、可愛いはずだ。
こうオーラが違うよね。
本当、この後の旅で危険な目にあわないよう、心から願います。
トンネルを越え
ダム湖を越え、ようやく本日の旅館ひらた荘に着いた。
別の旅館に泊まるTさんとの別れ際、握手し目を見つめ「お陰で楽しい時間が過ごせました。ありがとうございました。」とご丁寧に挨拶してくれたのが印象的だった。
男だったらノックダウンしてました。
さて、いつもより早い到着。
女将さんはかなりの御高齢で、部屋は二階だったが階段を上るのが辛そうだった。
掃除などは若いアルバイトの方に頼んでいるらしい。
それでもお遍路の宿を続けてくださり、ありがたい。
女将さんが御高齢なので、お風呂が表面張力いっぱいだったのと、夕食が食べたことのある味のミートボールだったのはご愛嬌。
ひらた荘は、洗濯機が離れの小屋にあるので、一度靴を履いて洗濯が終わる頃に取りに行くのは面倒だった。
しかし、女将さんは物腰の柔らかい優しい方で、とても癒やされる宿だった。
本日の宿
旅館ひらた荘 | |||
オススメ度 | ★★★☆☆ | ||
料金 | 夕食のみ 5,300円→5,000円に割引 | ||
部屋の広さ | 和室6畳 | ||
浴衣 | – | 部屋鍵 | 〇 |
洗濯機(無料・離れ) | 〇 | 乾燥機(15分100円) | 〇 |
洗濯洗剤 | 〇 | ドライヤー | ○ |
テレビ | 〇 | ハンドタオル | 〇 |
バスタオル | ○ | 石鹸 | 〇 |
シャンプー | 〇 | リンス | ✕ |
その他 | 部屋に洗面・和式トイレ付き |
本日の出費
- 宿泊費(夕食のみ)
- 5,000円
- 乾燥機
- 100円
- コンビニ(飲み物等)
- 297円
- 計 5,397円