二十五番札所、津照寺は宿のすぐ近く。

荷物を宿に置かせてもらい、納経帳や参拝道具だけ持って、津照寺に向かう。

歩いて5分もせず到着。

階段を登った先に境内がある。

早朝から参拝する場合は、納経所が開く時間に合わせて参拝に行かなければならないので、どうしても出発時間が遅くなってしまう。

参拝を終え、玄関に置かせてもらった荷物を受け取り、この日は8時くらいに宿を出発した。

昨日の雨はすっかり姿を消し、今日は晴れるようだ。

室戸岬は、天気の良い日にいつか観光したい。

空は薄ら雲。

人通りは少なく、歩道も整備されているので歩きやすい。

二十六番札所に向かう。

海岸線から少し内陸に入った場所にある。

昨日の雨の影響か、ミミズがやたら多い。

↓しかもデカイ、青っぽいミミズ。20cm以上ある、手の平より長い。

木々が生い茂る遍路道を行く。

宿を出発して1時間ほどで、金剛頂寺が見えた。

年季のある門構え。

境内も広い。

金剛頂寺という名前なんで、もっと装飾が派手なのかと思ったら、落ち着いた雰囲気の寺院だ。

↓がん封じの御霊木。

↓一粒万倍の釜。

ご利益のありそうなモノが色々置いてある。

本日の参拝札所は午前中に終了した。

境内で休憩しながら、明日の宿を取らなければと、宿泊情報を眺めながら考える。

1軒目。満室。断られる。

2軒目。満室。断られる。

3軒目。満室。断られる。

どうした。

こんなことは初めてだ。

焦る。

4軒目で、やっと予約が取れた。

平日だからと安易に取れると思っていたが、この先数日は札所も少ないので、お遍路さんを受け入れてくれる宿は年々減っているようだ。

怖くなったので、先のルートとペース配分を考えながら、3日後まで宿の予約をした。ペース配分が分かるまで、前日に次の日のみ予約を取っていたが、この日からは3日以上先まで予約するようになった。

ちなみに、ビジネスホテルは比較的取りやすい。

民宿は、お遍路の宿情報に載っていても、女将さんがご年配で「腰が痛くて休業中」と臨時休業している宿も多々あった。

宿も取れたので、安心して出発。

しばらく、のどかな風景。

↑沢山の銅像が立ち並んでいる。ミニチュアでかわいい。

遍路道はに沿って歩く。

↓二回目の蛇に遭遇。山道でなく道路だったので、遠くに逃げて歩く。

金剛頂寺からまた海沿いの道に戻る。

南国の雰囲気が漂う。

天気が良くなってきた。平坦な道が有り難い。

宿場町のような瓦屋根が軒を連ねる通り。

遍路道は敢えてこういう道を歩かせてくれるので、風景が変わり楽しい。

海沿いも今日は波が穏やかだ。

打上げられた魚が乾燥していた。

↑海なし県ではありえない光景で思わず撮影してしまった。

しばらく海沿いを進む。

すると目の前からやってきた逆打ちのお遍路おじさん。

私ののんびり歩きが気に入らないのか

「遅い遅い！」

と活を入れられる。

どういう立ち位置なんだ、このおじさん。

逆打ちだと、旅の終盤なので、テンションが違うのか？少しイラッとする。

無理をして足を痛めたので自分のペースで頑張る。

ちょうど良く海を眺められる場所に休憩所があったので、一休みすることに。

今日も今日とてお昼を食べそびれるが、昨日スーパーで携帯食を補充したのでカロリーメイトでお腹を満たす。

そんなこんなで時間をかけてしまい、すっかり遅くなってしまった。

慌てて、再出発する。

夕方、薄暗くなってホテルに到着。

綺麗なマンションのようなホテルだ。

チェックインを済ませ、併設されたレストランで夕食をいただく。

レストランは久しぶりだ。好きなものを頼めるのが良い。

お腹が空いたのでカツカレー！サラダとアルコールも頼んで、ゆっくり食事をした。

Aさんもレストランで別の男性お遍路さんと一緒に食事をしていた。

顔なじみになったので会釈だけの挨拶をする。

出発日が同じ日なのだろう。1日に歩く距離もほぼ変わらないので、今後も同じ宿が多いと思う。

同世代の女性お遍路さんは少ないので、仲良くなれたらいいな。と思うが、口下手な私は、あまり会い過ぎて会話が無くなり気まずくなるのも避けたいので、程よい距離感でいきたいとも思う。（小心者）

夕食を済ませ、お風呂に向かう。

このホテルは別館に大浴場がある。

部屋から遠いがジャグジーもある大きな浴場だ。

しかし、洗濯しようと服を脱いだら、洗剤が無い。

フロントで購入できると聞いていたので買いに行こうと思ったら、財布を部屋に忘れた。

しまった。

服を着直し、部屋に戻る羽目に。

別館は遠いので、疲れた身体には労力を要した。

洗剤を買い、洗濯をしてお風呂へ。

足を伸ばせる大浴場は気持ちが良い。

お風呂を出たロビーにはマッサージチェアもあり、洗濯が終わるまでマッサージでくつろいだ。

洗濯に時間がかかり、就寝は23時をまわってしまったが、疲れがとれる良いホテルだった。