最初に書きますと、この日は、天国から地獄の日でした。

今日は、スカイラインを歩き距離も長いため、6時半には出発した。

昨日は気づかなかったが、宿の入口に子豚さんが。

可愛すぎる。。。すぐに大きくなってしまうので、このサイズで見れるのは運が良い。しかし、なぜここに子豚が。。戻って宿の方に聞くほどではなかったので、写真だけ撮って出発した。

国民宿舎からの風景。絶景。

朝霧がうっすらと、太陽が海辺を照らし、とても美しい。

絶景を後ろに、出発する。

「スカイラインは大変」と事前情報であったが、正直な感想。

とても良い。

大変と言われた坂道は、実は昨日登っている。

スカイラインはなだらかな曲道を絶景を眺めながら歩ける、最高のお遍路道だった。

↑左手に常に絶景。

↑道は歩道は無いが時間的に車通りが少なく、平坦で歩きやすい。

↑猫が寝転んでいる。平和。

野良犬が2頭飛び出してきたり、動物に会う率は高いかもしれない。

↑展望スポット。くじらが出るらしい。一度は見てみたい。

この道は、とにかく気持ちよかった。

別のルートの海沿いも気になるがこのお遍路道は一度は歩いていただきたい。

宿から3時間ほどだろうか。

展望広場があった。

高知の英雄の一人、「武市半平太」の像。↓

武市さんは、私のバイブル「お～い！竜馬」で一番好きだった偉人なので、見かけた瞬間にテンションがバク上がりした。

高知、というか土佐には偉人の銅像が数体たっているらしい。

↓看板があった。幕末好きにはたまらない情報だと思う。

広場には、大きなトイレもあり、休憩には有り難い場所だった。

とても楽しく歩いていた。。

ここまでは。

この先、知らないおじさんが道を塞いでいた。

お遍路さんに声をかける人は、基本的に友好なので、気を抜いていた。

声をかけられて立ち止まったのが失敗だった。

おじさんは「お遍路（真言宗）反対派の宗教」だったのだと思う。

とにかく、怖かった。

最初は優しげに話しかけてきたのだが、どんどん

「お遍路をやって何になるのか」

「女性にはご利益はまったくない」

「そもそも女性はお遍路をしてはいけない」

「あなたはそれを知ってやっているのか！」

などと女性差別の言葉で追い立てられ、最後は怖くなって走って逃げた。

宗教で女性差別があるのはよく知っている。

満願成就で最後に参拝する予定の高野山も、昔は女性禁制で、弘法大師の母は立ち入ることが出来なかったと、お遍路さんなら誰でも知っている。

だが、現代は女性でも高野山に入ることができる。と、これもお遍路さんなら誰でも知っている。

そもそもご利益目的でお遍路をしているわけではない。

とにかく怖かったのと、腹が立ったのと、ショックだったのと。

いままでとても気持ちよく歩いていたのに、気分が急降下した。

この宗教おじさん。後々Aさんにも聞いたら（Aさんは私の前日に歩いている）、やっぱり声をかけられて色々言われたらしい。

何もない道にいたところを見ると、お遍路さんを見つけては、意見をぶつけているのかもしれない。

今は居るか分からないが、この道を歩くときは気をつけてほしい。

モヤモヤした気分でいると、いつの間にかスカイラインは終わっていた。

嫌な気持ちのまま終わってしまい、もったいないことした。

しかし、悶々した気分は変わらない。

こういう気持ちの時に限ってトンネルも多く、天気も曇り空。

気分は降下したまま、歩く。

すると、また、男性から声を掛けられた。

先程のことがあり、一瞬、対人恐怖に襲われる。

しかし、この男性はとても良い方で、お接待でパンとバナナをくださった。↓

有り難い。お礼を言う。

まだ、ビクつく気持ちはあるが、お接待をくださるお遍路に友好的な方もいれば反対の方もいる。色々な方がいるのだと気持ちを入れ替えて歩く。

しばらくして、休憩所。

↓なんとこの辺りがお遍路の中間地点らしい。

半分きた！

やっと半分か、もう半分か。

この日、旅は中間地点を迎えたらしい。

先を歩く。するとセメント工場だろうか。

カッコいい。

近寄ってもかっこいい。

ガンダムみたい。

民家が増え、お店が増えてきた。

お昼頃、運良くモスバーガーを発見。

お昼は食べそこねることが多いので、この機を逃さぬとばかりに中に入った。

↑久しぶりのジャンクフード。

身体に悪そうだが、高カロリーに飢えたお遍路には有り難い食事。

お昼を食べて再出発。

しばらく行くとお寺があった。

これは札所ではないが雰囲気が良かったので、写真をパシャリ。

海沿いの街並み。

のどかな風景を眺めながら歩く。

海岸線に出て、先の長いクネクネ道を行く。

やたらトンネルが多い。歩道は一応あるが排気ガスが気になりマスクをする。

なかなか宿が見えない。

どっと疲れてぼてぼてと歩く。

ようやく今日の宿「民宿あわ」に到着。

国道から奥まったところにあり、少し分かりにくい。

玄関を入り何度か声をかけても誰も出てきてくれない。

しばらくして、他の宿泊客のお風呂の準備なのか、女将さんが対応してくれた。

女将さんはお遍路はあまり好きではないのか。

態度が冷たかった。

今日の宗教おじさんのこともあり、冷たい態度にとても傷つく。

お風呂が遅いと嫌な顔をされ、夕食は他の男性客（漁師？）と一緒にいただいた。

疲れた。

主に人間関係でひどく神経を使った一日だった。

スカイラインの絶景は最高だったが、、こういう日は何をしても上手くいかないので大人しく寝た。