45日間 四国八十八ヶ所歩き遍路の旅 | てんこのてくてく遍路道 - パート 33

2015.04.23

14日目 お遍路友達できました

早朝。

いつもどおり、朝ごはんは予約していないので、部屋で支度をし、出発の準備をする。

すると部屋にノック音が。

え、怖い。

隣の扉を叩いているのか、音だけでは分らず、様子をうかがっているとしばらく何もなく、扉の外を見ても何もなかった。フロントでご主人に挨拶しても何も言われなかったので、「？」のまま出発することに。

今日も良い天気。

歩き日和だ。

港町の風景も続く。

海なし県もだんだんとこの風景に慣れてきた。

最近では、毎日魚料理なので、山が恋しい今日この頃。

漁港だろうか。

広い海と白い船が眩しい。

しばらく歩くと、ふと違和感に気づく。

金剛棒になにかある。

思わず立ち止まる。

金剛棒は宿の玄関に置いてあった。

その持ち手（手ぬぐいを巻いていた場所）に白い紙が挟まっている。

納め札だ。

折り畳まれた紙を開くと、同じ宿にいたAさんの名前。

そしてLINEのIDが書いてあった。

ここまで歩くまで、気づかなかった！

少し立ち止まり、休憩がてら、頂いたLINEのIDを検索しAさんを見つける。

今気づいたこと。そして納め札の感謝のお礼をLINEで送る。

すると、今日の朝部屋をノックしたが寝ていたようなので、金剛棒に紙を入れておいたとのこと。

あのノックはAさんだったのか。

すみません。

寝てはいなかったですが、怪しいと思いました。

すみません。

居留守を使った懺悔を心の中で唱えながらも、

この日からAさんとLINE友達になりました。

このLINEは旅の最後まで、楽しく続くのであった。

挨拶LINEをしながら歩く。

↓途中工事があるが、お遍路さんに優しい看板。お遍路文化ならではだ。

鉄橋したを歩く。

日差しが強いので、日陰が有り難い。

工事中なので、民家や畑の横を歩かされる。

珍しい体験。

↑でっかい伊勢海老の看板。

これを見て、高知のお土産は伊勢海老と決める。

母の誕生日も近いので、お祝いも兼ねて贈ろう。

しばらく行くと、素敵な外観の休憩場所が。

休んでいると、Aさんと合流した。

LINE交換もしたので、人見知りながらもテレテレと挨拶。

お遍路の距離感を分かっているのか、一緒にべったり歩くことはせず、一人旅の距離を察してくれるAさん。程よく話してすぐにお互い出発する。

人見知りっ子は早々には治らないので、これぐらいの距離感は気兼ねなくて有り難い。

この日の道はとても気持ちよかった。

まず、サイクリングロード。

木陰が続く平坦な道。とても歩きやすい。

そして、高知の英雄「坂本龍馬」の妻「おりょうさん」の銅像。

お龍君枝姉妹像というらしい。

この公園も綺麗で良い観光スポット。

↓そして初めて拝見したお遍路宿。

無料で泊まれるお遍路さんの為の宿だ。

プレハブで中に布団があった。

暴行問題も度々きくので「女性は使わない方がいい」と言われるお遍路宿。

男性で野宿を考えている人は、使っても良いかもしれない。

↓宿泊情報一覧も置いてあった。こんなにあったのか。

しばらく続く並木道。

日陰からの風がとても気持ち良い。

季節柄、花も綺麗に咲いている。

海も見える絶景スポット。

しばらく海沿いを行くと、謎の建物が。

もしや、これは。。

やったー。

レストラン発見！

お昼時にレストランと出会えるのは稀なので、これを逃すまいと入店する。

もうカロリーメイトお昼は飽きたんだい。

おしゃれレストラン。

やや割高だが、滅多にない機会ということでレディースメニューを。

↑前菜からおしゃれ。

うまい。

うまい。

↑デザートまでいただいた。

うまい。

↑店内から海が見える。人気のあるレストランなのだろう。

久しぶりに満足のお昼をいただいた。

お遍路の格好は私だけだったので、それだけはおしゃれなお店に合わずに申し訳ない。

さて、再びあるき出す。

この日はおりょうさんといい、高知県の匂いが強い。

高知の旗もはためく。

17時前に、宿に到着。

今日は「旅館かとり」。

大浴場もあり、ゆっくり休めた。

↓別館でいただく夕食。

靴を履いて外に一度出なければいけないのは面倒だが、落ち着いた食堂でご飯をいただく。

お遍路さんは少なく、観光の団体さんが沢山宿泊していた。

部屋に戻り、今日は足が痛くなったので、テーピングをする。

今はスマホがあって便利。テーピングのやり方を動画で見ながら、見よう見まねで人生初のテーピング。

足を酷使しているが、最後までもってくれ。私の膝よ。